オス! おらウイルス! 無料ウイルス対策ソフトが対応してない機能の補完

Last Update : 2011/02/xx

無料ウイルス対策ソフトが対応してない機能も無料で補おう!

 家庭内での利用なら無料、つまりは初期費用や更新料なぞなくずーっと使い続けることができるWindows向けウイルス対策ソフト・セキュリティソフト・アンチウイルスソフト(×ウイルスソフト)の御三家・・・。チェコAVAST Software「avast! Free Antivirus」とAVG Technologies「AVG Anti-Virus Free Edition」、ドイツAvira「Avira AntiVir Personal」。それに加えて、アメリカMicrosoft「Microsoft Security Essentials」(MSE)。日本語表記に対応する これら4つのウイルス対策ソフトが市場シェアの約4割を握ってるという報告もあります。

ベンダー別 セキュリティソフト・ウイルス対策ソフト 全世界シェア (OPSWAT調べ、2010年6月)

 これらの簡単な紹介や対応機能の情報は、こちらの「無料ウイルス対策・セキュリティソフト」のページにのせてます。ウイルス検出率や比較評価のテストにエントリーされてる第三者評価機関についても。

avast!
サポート・FAQのページ
最新ウイルス定義情報
(リリース頻度 : 約2回/日)
AVG
サポート・FAQのページ
最新ウイルス定義情報
(リリース頻度 : 約2回/日)
Avira AntiVir
サポート・FAQのページ
最新ウイルス定義情報
(リリース頻度 : 約4回/日)
Microsoft Security Essentials (MSE)
サポート・FAQのページ
最新ウイルス定義情報
(リリース頻度 : 約3回/日)
★ avast! Free Antivirus
○ avast! Pro Antivirus
○ avast! Internet Security
★ AVG Anti-Virus Free Edition
○ AVG Anti-Virus
○ AVG Internet Security
★ Avira AntiVir Personal
○ Avira AntiVir Premium
○ Avira Premium Security Suite
★ Microsoft Security Essentials
○ Microsoft Forefront

 で、これら無料版(★)は有償製品(○)との差別化目的でいくつかの機能が削られてます。基本対策のウイルス・スパイウェアの検出は、まったく同じウイルススキャンエンジンとウイルス定義ファイルが使われてるので違いはありませんが、機能の有無に違いをいくつか用意して『よりセキュアにパソコンを守りたい方は有償版をどぞっ!』というマーケティング手法なんですな。(あとは、ユーザーサポートが基本的にないので自分で対処できるスキルも必要)

 対応してない主だった機能は下のようなところでしょうか。(^^

  1. パーソナル・ファイアウォール
  2. 迷惑メール(スパムメール)対策
  3. Eメールスキャン
  4. 不正なサイトのアクセス遮断
  5. URLフィルタリングソフト・ペアレンタルコントロール

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未対応機能別の補完アドバイス

1. パーソナル・ファイアウォール
火壁 Windows XP(SP2以降)、Windows Vista/7には、OS標準でファイアウォール機能が実装されてます。また、機能面や性能面が優れた定評あるファイアウォール専門のフリーソフトも存在します。よく名前が挙がってるのが、「Comodo Firewall」(総合セキュリティソフト「Comodo Internet Security」から単体での導入推奨)です。初心者向けとして「PC Tools Firewall Plus」も知られてます。

2. 迷惑メール対策
スパムメール フリーソフトの「Windows Live メール」「Mozilla Thunderbird」(Windows XP/Vista/7対応)、Windows Vista標準付属の「Windows メール」、Microsoft Office付属の「Microsoft Outlook」といったものは、メールソフトそのものに迷惑メール(スパムメール)の対策機能が実装されてます。Windows XP標準付属の「Outlook Express」には迷惑メール対策専門の機能は用意されてません。(尋常じゃない量の迷惑メールが来る方は、学習型フィルタを実装する「Mozilla Thunderbird」がおすすめ!)
 ブラウザ上でメールのやり取りができる無料のウェブメールサービス(Yahoo!メール、Google Gmail、Windows Live Hotmailなど)しか使ってないなら機能として不要です。

3. Eメールスキャン
添付ファイル付きメール 上で挙げた無料ウイルス対策ソフト4種の中だと「Avira AntiVir Personal」と「Microsoft Security Essentials」(MSE)が対応してないメールのウイルススキャン機能は、要はウイルスチェックを行うタイミングの違いだけです。メールの受信途中(受信前)にスキャンを行うか、受信した後に常駐監視機能のスキャンが行われるか、です。
 上と同じように無料のウェブメールサービスしか使ってないなら機能として不要です。

4. 不正なサイトのアクセス遮断
 ウイルス散布サイトやフィッシング詐欺対策などで不正なホームページへのアクセスを遮断する機能は、「Microsoft Internet Explorer」「Mozilla Firefox」「Google Chrome」など主要なインターネット閲覧ソフト(ブラウザ)に実装されてます。また、セーフブラウジングを支援するサードパーティ製のブラウザツールバーも無料でいくつかリリースされてます。上で挙げた無料ウイルス対策ソフト4種の中だと「avast! Free Antivirus」は「ウェブ評価」「ネットワークシールド」、「AVG Anti-Virus Free Edition」は「AVG LinkScanner」といった形で提供されてます。

ウイルス散布サイト ⇒ ドライブバイ・ダウンロード
 ネット経由でのウイルス感染で最近特に多いのが、”ドライブバイ・ダウンロード”という脅威です。これは、不正なコードが埋め込まれてしまってるページを単に見ただけで、ユーザーの意思なぞ関係なくパソコンにウイルスを感染させることができます。実際に大きな騒ぎになったのが、一般の正規サイトの大量改ざん「ガンブラー」(Gumblar)です。最近では、偽セキュリティソフト・偽PCメンテナンスソフトが勝手にインストールされるトラブルもこれです。

 これを回避するには、ウイルスの強制発動に悪用されてしまうソフトウェアの脆弱性(セキュリティがらみの問題)をあらかじめ解消しておくことが超必須です。詳しくはドライブバイ・ダウンロード攻撃を回避する対策のページをチェックしてください。対策にお金はいっさいかかりません。

 ちゃんと対策がしてあれば、”ドライブバイ・ダウンロード”の攻撃は成立しないので、ウイルスの強制発動は何なく回避されます。この部分を根本的にきっちりと対処してくれるアンチウイルスソフト・ウイルス対策ソフト・セキュリティソフトは無料版であろうが有償製品であろうが存在しません。くれぐれもセキュリティソフトを過信しすぎないでください。セキュリティソフト妄信人間はまっさきにウイルス感染被害にあいます。

フィッシング詐欺 ⇒ 人間の心理を突く
 有名企業の名を騙ったメールが届き、本物の公式ページとデザインがそっくりに作られた偽サイトに誘導して、個人情報やパスワードやクレジットカードの情報を盗むものですが、これはパソコンそのものに何かしらの損害を与えるウイルスと違って、人間をだますスタイル(心理を突く)です。ワンクリック詐欺や架空請求も同種のものと言えます。まずはユーザー自身が手口や対策を知っておく必要があります。

偽ウイルス対策ソフト・偽セキュリティソフト
 偽ウイルス対策ソフト・偽セキュリティソフトは、デタラメなウイルス感染報告を行って”駆除ソフト”と称するソフトの購入を強要する不正なプログラムです。このショッピング画面で入力してしまった個人情報やクレジットカードの情報を攻撃者は狙ってます。

5. URLフィルタリングソフト・ペアレンタルコントロール
 子供(〜小学生)に見せたくない有害サイトを遮断する機能は、フィルタリングソフト「Yahoo!あんしんねっと」「Windows Live ファミリーセーフティ」「Norton Online Family」が無料で使えます。ただ、ソフトを使って単に機械的に遮断するだけではなく、子供と向き合ってネットの怖さやネチケット(マナー)の知識を教えてげることがもっとも重要です。

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