モバイルサイトマップの作成

Last Update : 2009/02/xx

携帯サイト向けのモバイルサイトマップ (Mobile Sitemaps)

Googleモバイルの検索結果 サイトマップ(Sitemaps)ファイルは、検索エンジンのクローラー(ウェブ収集ロボット)にページの存在を知らせ、クローラーに巡回を促すことができるものです。Google(グーグル)、Yahoo!(ヤフー)、Microsoft Bing(旧Live Search)などの検索エンジンがサポートしてます。

 Googleが独自に定義し提供する「モバイルサイトマップ」(Mobile Sitemaps、携帯サイトマップ)は、携帯電話向け検索エンジン「Googleモバイル」へ携帯サイトをインデックスさせることを目的としたXMLサイトマップのモバイル携帯版になります。現在、Googleモバイル検索は、NTTドコモとau by KDDIの携帯電話で採用されてます。

 Googleウェブマスター向けヘルプセンターの『モバイル サイトマップとは何ですか。』から説明を引用すると下のとおり〜。

Google モバイル サイトマップは、サイトマップ プロトコルの拡張機能で、Google の
携帯サイト インデックスに携帯端末向けのコンテンツの URL を送信することができます。
モバイル サイトマップを使用して Google のクローラにサイトの情報や場所を提供する
ことで、クロールの精度と効率を高め、携帯サイトのインデックスにより多くのモバイル
向けページを登録することができます。 

 モバイルサイトマップを作成するには、オンライン上から無料で利用できるサイトマップ作成サイトで用意できます。ただ、通常のパソコン向けページをリストアップしたXMLサイトマップファイル(sitemaps.org準拠)の作成しかサポートしてないサイトが多いので、Googleが独自に拡張したプロトコルとして一部分を自分で手直しする必要があります。

 通常のサイトマップと異なるところは下の2点です(2008年12月より仕様変更)。詳しくは『モバイルサイトマップの作成』をチェック!

(1) <urlset>タグ
 通常のサイトマップを拡張したモバイルサイトマッププロトコルであることを提示します。

<urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9"
 xmlns:mobile="http://www.google.com/schemas/sitemap-mobile/1.0">

(2) <mobile:mobile />タグ
 携帯サイトのページであることを提示します。それぞれの<url>タグに指定しておく形です。このタグ指定がないと、モバイルサイトマップではなくパソコン向けページをリストアップした普通のサイトマップと判定されるので注意。(Googleヘルプの注意点に『指定されていない場合、モバイルの URL は正しくクロールされません』とあるのはこのため。)

//	〜前後は省略〜

<url>
	<loc>http://www.hogehoge.com/i/sample1.html</loc>
	<mobile:mobile />
</url>
<url>
	<loc>http://www.hogehoge.com/i/sample2.html</loc>
	<mobile:mobile />
</url>

 ちなみに、当サイトのモバイルサイトマップはこんな感じ。

http://lhsp.s206.xrea.com/sitemap_mobile.xml

 で、このモバイルサイトマップをGoogleに送信するには、Googleが提供してるサイト管理ツール「Googleウェブマスターツール」を利用します。このような仕様変更を行ったのは、複数あるサイトマップの種類(モバイルの他に、動画、ニュース、ソースコード、地理情報)を自動判定させるためです。

 モバイルサイトマップを送信後に、レポート形式(フォーマット)が「ケータイ」となればOK。詳しくはGoogleウェブマスター向けヘルプセンターの『モバイル サイトマップの追加』をチェック!

☆ 関連 : Googleモバイルにサイトを登録させる方法 (外部ページ)

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(おまけ) Yahoo!モバイル・・・

 ちなみに、Yahoo! JAPAN(ヤフー)が提供し、「SoftBank」が採用する携帯電話向け検索エンジン「Yahoo!モバイル」には、このような「モバイルサイトマップ」はいっさい存在しません。「モバイルサイトマップ」は、Googleが独自に用意したものです。(2009年2月時点)

 日本のYahoo!モバイルのインデックスというのは、通常のパソコン向けウェブ検索、いわゆる「Yahoo! Search Technology」(YST)のために米国Yahoo!からやって来るクローラー「Yahoo! Slurp」によるものではありません。日本発の独自クローラー「Y!J-SRD」による巡回結果が携帯サイトとして反映されてます。(参照、Yahoo!モバイル検索、クローラー情報を発表

米国 Yahoo! Mobile のトップページ モバイル用クローラー「Y!J-SRD」は、米国Yahoo!と共同で開発したものだそうですが、携帯サイトの検索インデックスそのものは日本と米国でまったく異なります。また、YSTのアルゴリズムは使われておらず、Yahoo! JAPANの管轄下で稼動してます。

 そのため、米国Yahoo!のサイト管理ツール「Yahoo! Site Explorer」に携帯サイトを登録するフォームがありますが、日本以外で展開してる「Yahoo! Mobile」を想定した携帯サイトでない限り、ここからサイトマップを送信してもまったく意味がないのでご注意を。

検索エンジンのクローラーの違い
----- モバイル検索 通常のウェブ検索
Google
Google 日本
Googlebot-Mobile
[偽装UA : DoCoMo, Nokia, SAMSUNG, iPhone]
Googlebot
Yahoo! JAPAN Y!J-SRD
[偽装UA : DoCoMo, KDDI, Vodafone]
Yahoo! Slurp
Yahoo! (米国など) YahooSeeker/M1A1-R2D2
[偽装UA : Nokia, SonyEricsson]

 Yahoo! JAPANのモバイル検索には、ウェブ検索にあるロボット巡回推薦ページのようなものは存在しません。また、日本版「Yahoo!検索 サイトエクスプローラー」に携帯サイトを登録するための機能も現時点で存在しません。これらはすべて米国Yahoo!管轄下のYSTによる「Yahoo! Slurp」クローラー、つまりパソコン向けサイトのためのものです。

 ではでは、携帯サイトをYahoo!モバイル(サイト検索)の一般サイト(勝手サイト)に登録する手段はというと、Yahoo! JAPANのサイト管理者向けヘルプ「モバイル版Yahoo!検索の検索エンジン(クローラー)について」で次のような説明を載せてます。

クローラーは、サイトのHTMLファイルの「HREF」によって指定されたURLのリンクをたどり、
データベースにページを登録しています。

 このことから、Yahoo!モバイルにすでに携帯サイトとしてインデックスされてるページからアンカータグによるリンク(被リンク、バックリンク)がポイントの1つであると考えられます。(あとはYahoo!カテゴリ・モバイル版へのサイト掲載)

* 米国Yahoo!の「M1A1-R2D2」
 このクローラー名は、これこれが由来なんかな? (^w^

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¤ 関連 : 検索エンジン登録 | Mobile Link Discovery | Google Wireless Transcoder | 画像検索とクローラー

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