Macのディスクイメージファイル「.DMG」の中身を見たい！

　アップル社Mac OS Xの「.DMG」ファイルは、マックのDisk Copy/Disk Utilityで作成したディスクイメージファイル（disk image file）の拡張子です。「DMGファイルを”解凍”したい！」ってな質問をときどき見かけますが、DMGファイルはCD/DVDでいうところのISOイメージに相当するもので、ZIPファイルのような圧縮ファイルではありません。つまり、”解凍”という表現はちょっとおかしいです。

　Windowsマシン上でこのファイルの中身を取り出すには、スウェーデンのErik Larssonさんが製作されたフリーソフト「HFSExplorer」を利用するとイイです。（＾＾）/

　このプログラムは、DMGファイル内部のファイルシステムを閲覧する機能やファイルの取り出し（展開コピー）機能なんかをサポートしてます。プログラム自体は英語表記です。

　まず、このツールのファイルの展開処理部分は、Javaで組まれてるとのことなので、オラクル（サン・マイクロシステムズ）の無料「Javaソフトウェア」（JRE ： Java Runtime Environment）が必要になります。Javaがパソコンに導入されてるかチェックするには、「Java ソフトウェアのインストール状況の確認」ページで分かります。導入されていないなら、公式サイトから別途入手してインストールしてください。

　もしJavaが導入されていたら、念のため最新版か確認してください。古いバージョンのままだと、ウイルスに強制感染してパソコン内の情報が引っこ抜かれる恐れがあります。ちなみに、勘違いしてる人をときどき見かけますが、「Java」と「JavaScript」（Javaスクリプト）は名前が似てますがまったくの別モノです！

　「HFSExplorer」は、公式サイト（英語）かSourceForge.netから入手しましょう。ファイルは２タイプ用意されてます。

Download installer for Microsoft Windows systems	インストーラ版 （hfsexplorer-0_**-setup.exe）
Download application as ZIP file	ZIP圧縮版 （hfsexplorer-0_**-bin.zip）

　インストーラ版の方は、スタートメニューの登録やオプションでDMGファイルの関連付けなんかが行えるようになってます。自前で解凍するZIP圧縮版の方でもぜんぜん問題ないです。

1. ツール本体の実行ファイル「hfsexplorer.exe」を起動します。
2. [File]メニュー→[Load file system from file...]でDMGファイルを選択します。
3. パーティション（partition）を選択するダイアログが表示されるので、そのまま「了解」します。
   （基本的に自動判定）
4. ファイル・フォルダのツリーが表示されるので、アイテム項目を選択します。
   （すべてのフォルダ・ファイルを取り出したい場合は一番上の階層を選択）
5. 右クリックのポップアップメニューから「Extract data」を選択し、出力フォルダ先を指定します。
   （アイテム項目を選択して、ツールバー上の「Extract」ボタンでもOK）
6. 進行状況が表示されるプログレスバー付きで、取り出しコピー作業が行われます。

☆ 起動時に「msvcr71.dll」ファイルがない警告エラーが表示される。
　このファイルはMicrosoftのVisual C++ランタイムです。警告エラーがでたならば、再配布OKなファイルなので別途入手して、「HFSExplorer」（hfsexplorer.exe）と同じフォルダに置いてください。