HSPのアイコン変更!

Last Update : 2007/03/xx

「Resource Hacker」を利用したアイコン書き換え

 HSP製実行ファイル(*.exe/*.scr)のアイコンを書き換えようとすると、実行ファイルを起動した時に、下のようなエラーが表示される場合があります。

 "Startup failed."

 これは、HSP製実行ファイルの内部にサイズの改変チェック機能があり、それに引っかかってしまうためです。(アイコンサイズや色数の異なるアイコンが複数詰まった「マルチアイコン」を書き換えに利用した場合など・・・)

 また、今までたくさん公開されていたHSP対応のアイコン書き換えツールは、HSP3製実行ファイルを想定してない時代に製作されたHSP用拡張プラグイン「iconrewr.dll」(または、その拡張ランタイム)を利用しているのが多いため、書き換えの際に下のようなエラーとなります。

 "アイコン以外のリソースを含むファイルは書き換えられません"

 そこで、HSPスクリプトエディタで実行ファイルを作成する前に、HSP本体にあるファイル「hsprt」のアイコンを、あらかじめリソースエディタ「Resource Hacker」で書き換えてしまいます。この「hsprt」は、実行ファイルの大元となるファイルです。

  1. リソースエディタの[ファイル]→[開く]で、「hsprt」を読み込みます。このファイルは、ファイル一覧に表示されてないので、[ファイルの種類]で「すべてのファイル」を選択します。(別手段として、「hsprt」をリソースエディタにドラッグ&ドロップしてください。)
  2. リソースエディタの[アクション]→[アイコンを置き換える]を選択し、アイコンの置き換えダイアログを表示します。[アイコンを含むファイルを開く]ボタンを押して、書き換えるアイコンを選択し、[置き換える]ボタンを押します。
  3. リソースエディタの[ファイル]→[保存する]で、「hsprt」が上書き保存されます。同時に書き換え前のバックアップ用ファイル「hsprt_original」も出力されます。
  4. 後は、通常どおりHSPスクリプトエディタ上で実行ファイルの作成を行います。

 もし、プログラムを作成するたびにアイコンの書き換え作業を行うのが面倒なら、3番目で[ファイル]→[名前を付けて保存する]を選択して、「(適当な名前).hrt」で保存して、そのファイルはHSP本体にある「runtime」フォルダに置いておきます。そして、HSPスクリプトエディタ上では、下のように自動作成オプションのランタイム指定を用意しておき、「HSP」→「実行ファイル自動作成」で実行ファイルを作成します。(製作したプログラムごとの「*.hrt」ファイルを用意しておくとよろし・・・)

#packopt runtime "(指定した名前).hrt"

※HSP拡張ランタイムとして提供されている「HGIMG3」や、コンパクト版HSPランタイムを利用している場合は、「runtime」フォルダにある「hsp3hg.hrt」や「hsp3c.hrt」のアイコンを変更してください。

↑TOP↑

HSP専用のアイコン書き換えツール「Let's HSPIC!」の利用

 上のように少々めんど〜い作業が必要なので製作したHSP製実行ファイル専用のアイコン変更ツールです。

 HSP2製、HSP3製の両実行ファイル(*.exe&*.scr)のアイコン変更に対応、大きさや色数が異なる複数のアイコンが1つのアイコンファイル(*.ico)内に含まれているマルチアイコンも適用OK。実際のアイコン変更処理部分は、「Resource Hacker」を使わせてもらう形なので、別途入手してください。

 また、アイコン変更機能以外に、実行ファイルにバージョン情報のデータを付加する機能や、実行ファイルをUPX圧縮する機能なんかもサポートしてます。

 > http://lhsp.s206.xrea.com/works/hsp.html (HSP補助ツール)

↑TOP↑

Copyright © 2005-2012 . All rights reserved.