Icon Changer for HSP Let's HSPIC! v1.0 1. 機能 -------  HSP2/HSP3で作成した実行ファイル(スクリーンセーバーファイル)のアイコンを書き換える ツールです。実行ファイルにバージョン情報のデータを埋め込む機能や、実行ファイルをUPX圧縮 する機能もサポートしてます。  なお、下のような実行ファイルは対応してません。 ・HSP製以外の実行ファイル ・UPX圧縮がすでに施されている実行ファイル ・起動時に「Startup failed.」エラーが表示される実行ファイル  サイズや色数が異なった複数のアイコンデータが1つのアイコンファイル内に含まれてる 「マルチアイコン」タイプも適用できます。  このツールの設定は、「lhspic.ini」ファイルにすべて保存されます。レジストリなどは一切 いじってないので、関連するファイルをそのまま削除すればアンインストールは完了です。 2. 使い方 ---------  アイコンの書き換え処理に、リソースエディタ「Resource Hacker」というフリーウェアのプロ グラムを利用してます。公式サイト(英語)から別途入手してください。ページの最下部に日本語 翻訳バージョン(Japanese)が用意されてます。 > http://www.angusj.com/resourcehacker/ ダウンロードした「Resource Hacker」は解凍して、たとえば「C:\Program Files\rh_japanese」 というような形で置いておいてください。  次に、このアイコン書き換えツールを起動してください。ウィンドウ上で右クリックすると、 ポップアップメニューが表示されるので、[リソースエディタのパス...]からリソースエディタ 本体の「ResHacker.exe」を選択してください。これで初回起動時の設定は終了です。  アイコンを書き換える方法は、次のとおりです。 (1) HSP製実行ファイル(*.exe/*.scr)とアイコンファイル(*.ico)を選択してください。 [...]ボタンで選択するか、ウィンドウ上に直接ファイルをドラッグ&ドロップしてください。 入力ボックスにカーソルを置いて、DeleteキーかBSキーを押すと選択パスは解除されます。 (2) [Change!]ボタンを押してください。書き換え作業が始まり、完了するとダイアログが表示 されます。書き換え対象の実行ファイルのサイズがかなり大きめだと、処理に少々時間が かかるかもしれません。 3. その他のオプション ---------------------  右クリックのポップアップメニューには、次のようなオプションも用意されてます。 [バックアップの作成]  書き換え作業が完了した後に、バックアップ用として書き換え前の実行ファイルを作成します。 ファイルは「.bak」という拡張子を付け足した名前で出力します。 [ビジュアルスタイルの除去]  HSP3製実行ファイルがデフォルトで内臓しているWindows XP/Vista向けのビジュアルスタイル用 データを、実行ファイル内から除去します。これを行うと、Windows XP以降の環境下で、GUIデザ インがクラシックスタイルで表示される実行ファイルになります。  よく分からなければ無視してください。 [ウィンドウの最前面表示]  このツールのウィンドウを常に最前面に表示します。 [アイコンの抽出]  指定されてる実行ファイル内に含まれているアイコンデータを抽出します。出力ファイル名は 「Icon_*.ico」(*は数字)です。これはアイコンの書き換え機能とは関係ないおまけ機能です。 4. バージョン情報の埋め込み ---------------------------  ファイルのプロパティダイアログなどで確認できるバージョン情報のデータをHSP製実行ファイル に埋め込む機能です。アイコン書き換えついでに行えます。  バージョン情報用として、普通のテキスト形式のファイルを作成してください。書式は下のよう に2つのパラメータを半角の「=」(イコール)で1行づつ指定します。  同封している「version_sample.txt」はサンプルファイルです。 (パラメータ名)=(説明) (パラメータ名)=(説明) : :  パラメータ名には下のようなものがあります。これ以外に独自のパラメータ名を指定してもOK です。パラメータの詳細は、他のプログラムのバージョン情報などを参考にしてください。  ☆付きはいちおう必須とされてるものですが、ここの情報は別にプログラム自体の動作には 影響しません。 _FILEVERSION ・・・ ファイルバージョン (実行ファイル単体のバージョン) ☆ _PRODUCTVERSION ・・・ 製品バージョン (ソフトウェア全体のバージョン) ☆ Comments ・・・ コメント CompanyName ・・・ 会社名 (製作者名) ☆ FileDescription ・・・ 説明 ☆ FileVersion ・・・ ファイルバージョン ☆ InternalName ・・・ 内部名 ☆ LegalCopyright ・・・ 著作権 LegalTrademarks ・・・ 商標 OriginalFilename ・・・ 正式ファイル名 ☆ PrivateBuild ・・・ プライベート ビルド情報 ProductName ・・・ 製品名 ☆ ProductVersion ・・・ 製品バージョン ☆ SpecialBuild ・・・ スペシャル ビルド情報  この中で上2つの「_FILEVERSION」と「_PRODUCTVERSION」については、下のように「.」 (半角ピリオド)で区切った4つの数値(半角)の形式で必ず指定してください。 例: > バージョン2.61 → _FILEVERSION=2.61.0.0 > バージョン3.0 → _FILEVERSION=3.0.0.0 > バージョン0.1 → _FILEVERSION=0.1.0.0 > 指定なし → _FILEVERSION=0.0.0.0 5. UPX圧縮 ----------  UPXは実行ファイルを実行可能なまま圧縮し、ファイルサイズを小さくすることができるプログ ラムです。拙作ツール「Let's HSPUPX!」がサポートしていた機能をそのまま持ってきました。  UPXは公式サイト(英語)から「upx***w.zip」(Win32 console version)を別途入手してくだ さい。ダウンロードしたファイルを解凍して、「upx.exe」本体をこのツールと同じフォルダに 置いてください。 > http://upx.sourceforge.net/  圧縮を行うには、チェックボックス[UPX圧縮]を有効してください。アイコンを書き換えた直後 に圧縮処理も施します。  なお、圧縮済みの実行ファイルは、後からアイコンを変更したりバージョン情報を埋め込んだり することはできないので注意してください。 6. 更新履歴 ----------- 2009/01/09 v1.0 -実行ファイル、アイコンファイル、バージョン情報ファイルを指定する時にプログラムが落ちる 場合があるバグの修正。(情報を下さったSELIA!さんに感謝!) -アイコンファイルを指定してない場合でも書き換え作業が始まってしまう場合があるバグの修正。 -コードのクリーンアップ。 2007/09/23 v0.9 -コンパイラをHSP 3.1に変更。 -UPXのコマンドラインオプションを指定できるように。 (設定ファイル「lhspic.ini」内の[UPXCommand]パラメータに指定。) -Shiftキーを押した状態で[Change!]ボタンを押すると、UPX圧縮の際に進行状況を示すDOSプロン プトが表示されるように。 -実行ファイルのバックアップ用の出力ファイル名を変更。 -ファイルのオープンダイアログ用に保存しておいた各種フォルダパスが実質的に反映されていな かったバグを修正。 -Windows NT系OSで、ファイルのオープンダイアログの初期表示フォルダが固定されない仕様の対処 を追加。 -「upx.exe」ファイルがないにも関わらずUPX圧縮を行おうとすると、エラーが表示されて処理が そのまま継続してしまうバグを修正。 -ファイルのドラッグ&ドロップ処理まわりでプログラムが落ちる、複数ファイルのドラッグが うまく機能しないのバグを修正。(情報を下さったellerさんに感謝!) -その他、細かな調整。 2007/03/28 v0.8 -Windows 9x系OSで、実行ファイルを指定しようとしても認識しないバグを修正。 (情報を下さった特命希望!さんに感謝!) 2006/12/11 v0.7 -実行ファイルのUPX圧縮機能を追加。 -実行ファイルのタイプ(HSP2製/HSP3製)、アイコンファイル内に含まれるイコン数を入力ボッ クス部分にツールチップで表示するように。 -Windows 9x系OSで、ファイルのオープンダイアログの初期表示フォルダ用に各種フォルダパスを 保存しておくように。 -内部処理の色々と改良しパフォーマンス改善。 -その他、細かな調整。 2006/05/31 v0.6 -「lhspic.exe」に書き換えたいHSP製実行ファイルをドラッグ&ドロップした場合、指定パスと して反映するように。 -選択したアイコンを表示するためのオブジェクトを追加。 -その他、細かな調整。 2006/02/15 v0.5 -アイコンファイルであるかの簡易的なチェック処理(先頭4byte)を追加。 -ポップアップメニューのデザインをお遊び変更。 -その他、細かな調整。 2005/11/23 v0.4 -指定した実行ファイルからアイコンを抽出するおまけ的機能を追加。 -ファイルのドラッグ&ドロップの適用範囲を入力ボックス部分からウィンドウ全体に変更。 -若干深い階層にこのツールを置いている場合、ファイルのドラッグ&ドロップ時にエラーがでる バグ、書き換え時にエラーがでるバグ、書き換わらないバグを修正。 -その他、細かな調整。 2005/11/03 v0.3 -実行ファイルにバージョン情報を付加する機能を実験的に追加。 -ウィンドウの最前面表示オプションを追加。 -その他、細かな調整。 2005/10/15 v0.2 -HSP2製実行ファイルのアイコンの変更に対応。 -実行ファイルやアイコンファイルを入力ボックスにドラッグ&ドロップして選択できるように。 -HSP3製実行ファイル内のビジュアルスタイル用データを除去するオプションを追加。 -起動時にウィンドウ画面がちらつく現象を改善。 -その他、細かな調整。 2005/10/07 v0.1 (ファーストリリース) -準備中の「Let's HSPUPX!」の副産物として作成。 -HSP3製実行ファイルのアイコンの変更に対応。 7. クレジット ------------- Resource Hacker by Angus Johnson UPX by Markus F.X.J. Oberhumer, Laszlo Molnar & John F. Reiser バイナリデータ検索処理コード by ぷま (HSP HELP CENTER)  このツールを使用したことによる何かしらの重大損害に対し制作者は一切責任を負うことができ ませんです。あしたに向かって走り抜けてください。 Kpan http://lhsp.s206.xrea.com/ http://lhsp.s206.xrea.com/works/