abs (p1) [整数の絶対値を返す]
p1 : 絶対値に変換する整数値
p1の絶対値を整数で返します。 実数の絶対値が必要な場合は、absf関数を使用してください。
§ absf
absf (p1) [実数の絶対値を返す]
p1 : 絶対値に変換する実数値
p1の絶対値を実数で返します。 整数の絶対値が必要な場合は、abs関数を使用してください。
§ abs
atan (p1,p2) [アークタンジェント値を返す]
p1 : Y値 p2(1.0) : X値
p1をY、p2をXの値として、 Y/Xの角度(アークタンジェント値)を実数のラジア ン単位(2πが360度)で返します。 p2を省略した場合は1.0が使用されます。また、p2が0の場合は0.5π(90度)が返されます。
§ sin cos tan
callfunc (p1,p2,p3) [外部関数の呼び出し]
p1 : パラメーターが格納されている配列変数 p2 : 関数アドレス p3 : パラメーター数
p2で指定されているアドレスをネイティブな関数として呼び出します。 呼び出しの引数として、p1で指定された数値型配列変数に格納されている値を 使用します。p3でパラメーター数を指定することができます。 例 : a.0=1 a.1=2 a.2=3 res = callfunc( a, proc, 3 ) 上の例では、procが示すアドレスの関数を(1,2,3)という引数で呼び出します。 呼び出した関数の戻り値が、そのままcallfuncの戻り値となります。 この関数は、自前で関数アドレスを用意して呼び出す特殊な状況に使用するも のです。 通常は使用する必要がありません。また、外部関数呼び出しに失敗した場合に は、フリーズや予期しない結果が起こる場合があるので、十分に注意して使用 するようにしてください。
§ #uselib #func
comevdisp (p1) [COMイベントの内容を確認]
p1 : 変数名
p1で指定された変数(COMオブジェクト型)のイベントサブルーチン内で、 イベントのディスパッチID(DISPID)を取得します。 p1で指定された変数は、comevent命令により初期化されている必要があります。 また、取得は必ずイベントサブルーチン内で行なう必要があります。
§ comevent comevarg
cos (p1) [コサイン値を返す]
p1=(0.0) : 角度値(ラジアン)
p1のコサイン(余弦)値を実数で返します。 p1で指定する単位はラジアン(2πが360度)になります。
§ sin tan atan
dirinfo (p1) [ディレクトリ情報の取得]
p1=0〜4 : 取得するタイプ
p1で指定したタイプのディレクトリ名を返します。 取得するタイプは以下の通りです。 0 : カレント(現在の)ディレクトリ 1 : HSPの実行ファイルがあるディレクトリ 2 : Windowsディレクトリ 3 : Windowsのシステムディレクトリ 4 : コマンドライン文字列 p1を省略することはできません。 また、p1に0x10000以上の値を指定した場合は、 ビット0〜15までをCSIDL値として特殊フォルダの取得を行ないます。 これにより、デスクトップ(0x10000)やマイドキュメント(0x10005)等の システムが管理しているほとんどのフォルダを取得することができます。
double (p1) [実数値に変換]
p1 : 変換元の値または変数
p1で指定された値を実数にしたものを返します。 値が文字列の場合は、数値文字列の場合はその数値に、 それ以外は0になりま す。
§ int str
expf (p1) [指数を返す]
p1=0.0〜(0.0) : 指数を求める値
p1の指数(exp)値を、実数で返します。 オーバーフローした場合は無限(INF)を返し、アンダーフローした場合は0を返 します。
§ logf
gettime (p1) [時間・日付を取得する]
p1=0〜7(0) : 取得するタイプ
p1で指定したタイプの日付・時刻情報を返します。 取得するタイプは以下の通りです。 0 : 年(Year) 1 : 月(Month) 2 : 曜日(DayOfWeek) 3 : 日(Day) 4 : 時(Hour) 5 : 分(Minute) 6 : 秒(Second) 7 : ミリ秒(Milliseconds) たとえば、 例 : a=gettime(4) ; いま何時? は、変数aに現在時刻が何時かを代入します。
int (p1) [整数値に変換]
p1 : 変換元の値または変数
p1で指定された値を整数にしたものを返します。 値が実数の場合は、小数点以下が切り捨てられます。 値が文字列の場合は、数値文字列の場合はその数値に、 それ以外は0になりま す。
§ str double
length (p1) [配列の要素数を返す(1次元)]
p1 : 配列を調べる変数
p1で指定された変数が持つ配列要素数(1次元)を返します。 配列要素数が5だった場合は、p1(0)〜p1(4)が存在することになります。
§ length2 length3 length4
length2 (p1) [配列の要素数を返す(2次元)]
p1 : 配列を調べる変数
p1で指定された変数が持つ配列要素数(2次元)を返します。 配列要素数が5だった場合は、p1(0,0)〜p1(?,4)が存在することになります。 配列の次元が存在しない場合は、0が返ります。
§ length length3 length4
length3 (p1) [配列の要素数を返す(3次元)]
p1 : 配列を調べる変数
p1で指定された変数が持つ配列要素数(3次元)を返します。 配列要素数が5だった場合は、p1(0,0,0)〜p1(?,?,4)が存在することになりま す。配列の次元が存在しない場合は、0が返ります。
§ length length2 length4
length4 (p1) [配列の要素数を返す(4次元)]
p1 : 配列を調べる変数
p1で指定された変数が持つ配列要素数(4次元)を返します。 配列要素数が5だった場合は、p1(0,0,0,0)〜p1(?,?,?,4)が存在することにな ります。配列の次元が存在しない場合は、0が返ります。
§ length length2 length3
libptr (p1) [外部呼出しコマンドの情報アドレスを得る]
p1 : アドレスを調べるコマンド
p1に指定したコマンドの情報アドレスを取得して整数値として返します。 外部DLL呼び出しコマンドや関数をパラメーターとして指定することで、 コマンドに関する情報が格納されているSTRUCTDAT構造体のアドレスを 取得することができます。 STRUCTDAT構造体は、HSPSDK内で以下のように定義されています。 typedef struct STRUCTDAT { short index; // base LIBDAT index short subid; // struct index int prmindex; // STRUCTPRM index(MINFO) int prmmax; // number of STRUCTPRM int nameidx; // name index (DS) int size; // struct size (stack) int otindex; // OT index(Module) / cleanup flag(Dll) union { void *proc; // proc address int funcflag; // function flags(Module) }; } STRUCTDAT; p1にCOM呼び出しコマンドやユーザー定義命令、 ユーザー定義関数を指定した 場合も同様にSTRUCTDAT構造体のアドレスが取得されます。 libptr関数は、HSPが使用している内部データへのアクセスを補助するもので、 ここで扱う情報の内容について十分な知識を持った上で使用するようにしてく ださい。 通常の使用範囲では、この関数を利用したり覚えておく必要はありません。 STRUCTDAT構造体を参照することで、 外部呼出しDLLのアドレスや、DLLハンド ルなどの情報を得ることが可能です。
#uselib "user32.dll"
#func MessageBoxA "MessageBoxA" int,sptr,sptr,int
ladr=libptr( MessageBoxA )
dupptr lptr,ladr,28 ; STRUCTDAT構造体を取得
lib_id=wpeek(lptr,0)
mes "LIB#"+lib_id
mref hspctx,68
linf_adr=lpeek( hspctx, 832 )
dupptr linf,linf_adr + lib_id*16,16 ; LIBDAT構造体を取得
dll_flag = linf(0)
dll_name = linf(1)
dll_handle = linf(2)
mes "FLAG("+dll_flag+") NAME_ID#"+dll_name
mes "HANDLE="+strf("%x",dll_handle)
stop
§ varptr
limit (p1,p2,p3) [一定範囲内の整数を返す]
p1 : 対象となる値 p2 : 最小値 p3 : 最大値
p1に指定した値を、p2〜p3の範囲内に収まる整数に変換したものを返します。 p1の値がp2よりも小さい場合は、p2の値が返され、p1の値がp3よりも大きい場 合にはp3の値が返されます。 これにより、limit関数が返す値は、必ずp2〜p3の範囲内となります。 実数の範囲を求める場合には、limitf関数を使用してください。
§ limitf
limitf (p1,p2,p3) [一定範囲内の実数を返す]
p1= : 対象となる値 p2= : 最小値 p3= : 最大値
p1に指定した値を、p2〜p3の範囲内に収まる実数に変換したものを返します。 p1の値がp2よりも小さい場合は、p2の値が返され、p1の値がp3よりも大きい場 合にはp3の値が返されます。 これにより、limitf関数が返す値は、必ずp2〜p3の範囲内となります。 整数の範囲を求める場合には、limit関数を使用してください。
§ limit
logf (p1) [対数を返す]
p1=0.0〜(0.0) : 対数を求める値
p1の対数(log)値を、実数で返します。 p1に0を指定した場合は無限大(INF)を返します。
§ expf
lpeek (p1,p2) [バッファから4byte読み出し]
p1=変数 : 内容を読み出す元の変数名 p2=0〜 : バッファのインデックス(Byte単位)
変数に保存されたデータメモリ上の任意の場所にある4バイト(32bit)の内容を 数値として返します。 関数の戻り値は、0〜$ffffffffまでの整数値になります。
§ peek wpeek
peek (p1,p2) [バッファから1byte読み出し]
p1=変数 : 内容を読み出す元の変数名 p2=0〜 : バッファのインデックス(Byte単位)
変数に保存されたデータメモリ上の任意の場所にある1バイト(8bit)の内容を 数値として返します。 関数の戻り値は、0〜255までの整数値になります。
§ wpeek lpeek
rnd (p1) [乱数を発生]
p1=1〜32768 : 乱数の範囲
0から(p1-1)の範囲で整数の乱数値を発生させます。 p1の値は範囲に含まれません。たとえば、 例 : a=rnd(10) は、変数aに、0〜9までの乱数を代入します。 rnd関数は、プログラム起動してからは一定のパターンで乱数を発生させます。 乱数のパターンを一定でないものにする場合は、 randomize命令を使用してく ださい。
§ randomize
sin (p1) [サイン値を返す]
p1=(0.0) : 角度値(ラジアン)
p1のサイン(正弦)値を実数で返します。 p1で指定する単位はラジアン(2πが360度)になります。
§ cos tan atan
sqrt (p1) [ルート値を返す]
p1=0.0〜(0.0) : ルートを求める値
p1のルート(平方根)値を、実数で返します。 p1にマイナス値を指定することはできません。
str (p1) [文字列に変換]
p1 : 変換元の値または変数
p1で指定された値を文字列にしたものを返します。
§ int double
strlen (p1) [文字列の長さを調べる]
p1 : 文字列の長さを調べたい文字列かまたは文字列型の変数名
p1で指定された文字列または、文字列型変数が持っている文字列の長さを返し ます。 文字列が日本語の全角だった場合は、1文字でも2文字分に計算されます。
sysinfo (p1) [システム情報の取得]
p1=0〜(0) : 取得するタイプ
p1で指定したタイプのシステム情報値を返します。 取得できるタイプは以下の通りです。 0 : 文字列 OS名とバージョン番号 1 : 文字列 ログイン中のユーザー名 2 : 文字列 ネットワーク上のコンピュータ名 16 : 数値 使用しているCPUの種類(コード) 33 : 数値 物理メモリサイズの使用量(単位%) 34 : 数値 全体の物理メモリサイズ 35 : 数値 空き物理メモリサイズ 36 : 数値 スワップファイルのトータルサイズ 37 : 数値 スワップファイルの空きサイズ 38 : 数値 仮想メモリを含めた全メモリサイズ 39 : 数値 仮想メモリを含めた空きメモリサイズ
tan (p1) [タンジェント値を返す]
p1=(0.0) : 角度値(ラジアン)
p1のタンジェント(正接)値を実数で返します。 p1で指定する単位はラジアン(2πが360度)になります。
§ sin cos atan
varptr (p1) [変数データのポインタを返す]
p1 : ポインタを調べる変数、または命令
p1で指定された変数が格納しているデータがあるメモリアドレスを返します。 p1に外部拡張命令(#funcで定義されているDLL呼び出し用の命令)を指定した場 合には、実際に実行される外部関数のアドレスを返します。 この関数は、 外部DLLにポインタを渡したい時など特殊な場合に使用するもの で、通常は覚えておく必要のないものです。 varptrによって取得したポインタは、配列の拡張や内容の更新などにより変化 する可能性があるため、値を参照する直前で使用するようにしてください。
§ vartype libptr
vartype (p1) [変数の型を返す]
p1 : 型を調べる変数、または文字列
p1で指定された変数が格納している値の型を調べて返します。 返される値は、型を示す整数値となります。型の値は、以下の通りです。 2 : 文字列型 3 : 実数型 4 : 整数型 5 : モジュール型 プラグイン等で型が拡張されている場合は、これ以外の値が返されます。 また、p1に文字列を指定した場合には、型を示す型名として扱われます。 型名は、登録されているものと大文字小文字を含めて完全に一致させる必要が あります。 "int" : 整数型 "str" : 文字列型 "double" : 実数型 標準的な型名として、使用できるも文字列は上の通りです。ただし、これ以外 にもプラグイン等で型が拡張されている場合は、指定できる型名も追加されま す。
§ varptr
varuse (p1) [変数の使用状況を返す]
p1 : 使用状況を調べる変数
p1に指定した変数の使用状況を返します。 varuseは、モジュール型やCOMオブジェクト型の変数など、 実態を持たない状 況が発生する場合にのみ有効です。 指定された変数が有効であれば1を、そうでなければ0を返します。 モジュール型変数であれば、初期化済みかどうかを調べることができます。 COMオブジェクト型であれば、有効なCOMオブジェクトを保持しているかを調べ られます。
§ newmod delmod
wpeek (p1,p2) [バッファから2byte読み出し]
p1=変数 : 内容を読み出す元の変数名 p2=0〜 : バッファのインデックス(Byte単位)
変数に保存されたデータメモリ上の任意の場所にある2バイト(16bit)の内容を 数値として返します。 関数の戻り値は、0〜65535までの整数値になります。
§ peek lpeek