HSP Tips 11

　プログラムの上部分に付いているメニューバー。HSP2.xでは、標準でこのメニューを表示する命令は用意されていません。メニューの作成に対応したHSP用拡張プラグインを使用するか、llmod.as でのモジュールを利用することになります。検索キーワード [HSP メニューバー]

　HSP3 (HSP3.x) は、拡張プラグインなどもはや不要で、メニュー関係の Windows API (Win32API) を直に呼び出すことで、かなーり楽に実装できます。HSP自体にもソースが付属しており、モジュール「common\mod_menu.as」や付属サンプル「sample\new\menubar.hsp」（HSP 3.2〜では「sample\basic\menusample.hsp」）を。また、HSPWikiや当サイトの HSP3 のあれこれ <メニュー編> でもソース。

　HSP(HSP3)に登場するオブジェクト(コントロール)のウィンドウスタイル、拡張ウィンドウスタイルをテキトーに調べてみーる。間違いがあるかも。(^ー^;

命令		クラス名	ウィンドウスタイル	拡張ウィンドウスタイル
button		button	WS_CHILD | WS_VISIBLE | BS_PUSHBUTTON	-
chkbox		button	WS_CHILD | WS_VISIBLE | BS_AUTOCHECKBOX	-
input		edit	WS_CHILD | WS_VISIBLE | WS_TABSTOP | ES_AUTOHSCROLL | ES_LEFT	WS_EX_CLIENTEDGE
mesbox	1 4	edit	WS_CHILD | WS_VISIBLE | WS_VSCROLL | (WS_HSCROLL)  | ES_WANTRETURN | ES_READONLY | ES_AUTOVSCROLL | ES_MULTILINE | ES_LEFT	WS_EX_CLIENTEDGE
	2 5		WS_CHILD | WS_VISIBLE | WS_VSCROLL | (WS_HSCROLL) | WS_TABSTOP | ES_WANTRETURN | ES_AUTOVSCROLL | ES_MULTILINE | ES_LEFT	WS_EX_CLIENTEDGE
listbox		listbox	WS_CHILD | WS_VISIBLE | (WS_VSCROLL) | LBS_NOTIFY	WS_EX_CLIENTEDGE
combox		combobox	WS_CHILD | WS_VISIBLE | CBS_HASSTRINGS | CBS_DROPDOWNLIST	-
		combolbox	WS_CHILD | WS_VISIBLE | WS_CLIPSIBLINGS | WS_BORDER | LBS_HASSTRINGS | LBS_NOTIFY	WS_EX_TOOLWINDOW | WS_EX_TOPMOST

　HSP3(HSP 3.x)から導入された新生タブ型スクリプトエディタ。その設定ダイアログ内にある各種オプションの簡単な説明です。

ツリー		設定
全 般	動作	設定の 保存方法 エディタの各種設定の保存先の設定です。Windowsのレジストリか、設定ファイル(hsp3config.ini)から選択します。 表示される ヘルプの 表示 F1キーを押したときに表示されるヘルプの設定です。デフォルトのヘルプブラウザ、HSP付属の命令索引HTMLファイル、外部hsp.hlpファイル、外部chmファイルから選択します。 機能の 使用 オートインデント機能を利用します。前行のインデント(字下げ)幅を受けた自動インデント処理を行います。
	ディレクトリ	起動時の カレント ディレクトリ スクリプトファイルの保存先などの初期パスです。デフォルトのマイドキュメント(My Documents)、ユーザー指定のフォルダパス、通常のスクリプトファイルのあるフォルダ(指定なし)から選択します。 HSP ヘルプ -
エ デ ィ タ	フォント	エディタの フォント 通常のスクリプトエディタ内のフォントです。フォントやフォントサイズを指定できます。 タブの フォント タブ型スクリプトエディタということで、ファイル名が表示されるタブつまみ部分のフォントです。
	色	エディタ内の様々な表示色の設定です。下記の一覧参照。
	表示	非文字の 可視化 通常は文字として人間には見えない部分を記号で表現して目に見えるようにします。TAB文字(>)、半角スペース(`)、全角スペース(□)、改行(↓)、ファイルの終端([EOF])が用意されています。 各種サイズ TABスペースの文字数、上部の目盛り（ルーラー）の高さ、行番号の表示部分の幅、行と行の間の高さスペース、を指定できます。 その他 キャレット（カーソル）のある行にアンダーラインを表示する。
	色分け キーワード	（実装されていません）
ツ ｜ ル	アドイン	（実装されていません）
	外部ツール	-

　HSP3スクリプトエディタ内のスクリプト表示部分の配色設定。

分類	変更対象	コメント
文字の色分け	通常の文字	通常の文字色
	命令/関数	HSPの命令/関数の文字色
	プリプロセッサ命令	｢#〜｣の文字色
	文字列	｢""｣内の文字色
	マクロ	-
	コメント	｢;｣や｢//｣、｢/*〜*/｣内の文字色
	ラベル	｢*〜｣の文字色
特殊な記号 の配色	半角スペース	非文字の可視化｢`｣の表示色
	全角スペース	非文字の可視化｢□｣の表示色
	TAB文字	非文字の可視化｢>｣の表示色
	改行文字	非文字の可視化｢↓｣の表示色
	[EOF](ファイル終端)記号	非文字の可視化｢[EOF]｣の表示色
エディタの配色	全体の背景色	エディタ全体の背景色
	キャレット行の下線	カーソルのある行に引かれるアンダーライン
	行番号とエディタの境界線	行番号とエディト部分の境目にある縦線
行番号表示領域 の配色	行番号	行番号の文字色
	キャレット行の強調	カーソルのある行番号の背景色
ルーラーの配色	数字	目盛りの数字の色
	背景色	目盛り（ルーラー）部分の背景色
	目盛り	目盛り線の色
	キャレットの位置の強調	カーソルのある目盛りの四角形色

◎ 補足！

• スクリプト内に含まれていた場合のエラーの原因となる「全角スペース」を「□」で必ず可視化に。
• 上部の目盛り（ルーラー）を非表示にしたい場合は、目盛りの高さを０に、おまけで目盛りの色をエディタ全体の背景色と同色にすると完璧。
• 点滅する「｜」＝キャレット（カーソル）のある行に表示されるアンダーラインを非表示にさせることは可能。
• エディタのフォントで、太字や斜体のスタイルに関しては基本的に反映されない？